被災からの復旧 
9月に入り、炭山にも少しずつですが穏やかさが戻ってきつつあります。

道路はまだ、少し雨が降り始めると通行止めになり
12か所ほどある土砂崩れの復旧工事は、緊急を要するところから順番に本格的に行い始めていただいています。
力強い重機の音と共に吹きゆく風の中、さわやかな秋の気配を感じるようになってきました。
 
蛍が飛び交っていたおだやかだった川は、跡かたもなく荒れ果ててしまいましたが
夜になると、虫の声が聞こえ始めています。 空き地に葛の花が咲きました。
本来の自然の持つ力のとてつもない大きさ、破壊力 傷跡の中に回復力・包容力を感じます。
 
炭山は大きく傷ついてしまいましたが、今、回復に向かって全ての心を合わせています。
元に戻るのはもう少し先なのかもしれませんが、元に戻るのではなく自然の中に自然に在れるようになれればよいと思います。
復興に向けての取り組み、計画もされはじめています。
ご心配いただきました皆様に心より感謝いたしますと共に、今後とも何卒どうぞよろしくお願いいたします。


[ コメントを書く ]   |  [ 0 トラックバック ]   |  関連リンク
被災から復旧へ 3 炭山→三室戸線 
8月14日未明の豪雨は炭山→木幡線をとてつもない土砂崩れとなって襲いました。
一方、炭山→三室戸線を襲ったのは、大小いくつもの土砂崩れと河川の氾濫だったようです。

日々復旧作業が進められる中、徐々に顔を現す被害の状況を目の当たりにして、改めて怖さを感じます。
今、元通りの穏やかな顔を取り戻したように見える川が炭山から三室戸へ流れます。
 
一時の豪雨により、一気に許容量を超えた水が土砂を押し流し、木々を根こそぎなぎ倒し、ガードレールも突き破って
川へと流れ込み、より大きく巨大な力となって襲いかかったようです。
 
道路は押し寄せる水の力で削り取られ、地中深く埋められていたガードレールの支柱も顕わになってしまっています。
 
上からは、水が通った跡でしょう、道のように木がなくなって、山肌が現れています。
ガードレールを突き破らんばかりに押し寄せた、土砂と木です。
 
折れ曲がったガードレールや垂れ下がった電線、地面によけられたケーブルをあちこちで見かけます。

荒れてしまった山をこれから、手当てして豊かな里山にしてゆく必要があるようです。
人間と自然が調和しあい、共存してゆくことが大きな使命であるようです。


[ コメントを書く ]   |  [ 0 トラックバック ]   |  関連リンク
被災から復旧へ 2 炭山→木幡線が通行可能となりましたが・・・ 
土砂崩れのため通行止めとなっていた炭山→木幡線が開通したので、様子を見に行ってきましたが・・・
「山が1つ崩れてしまっている。」 とは、聞いていたのですが
被害の状態を目の当たりにして、改めて怖くなってしまいました。

土砂は取り除かれ、道路は力強く路面を保ってくれていましたが・・・
いつもは普通に立っている行き先案内板は、電柱と共に倒れてしまっていました。
 
都カントリーへの道は、門と共に無くなっていました。
(写真右:道路の右側、土嚢の所に門があり、奥へと続く道がありました。道路の左は、崩れ・押し流された土砂でしょう。)
 
ガードレールが川に向かって、押つぶされ、折れ曲がって、崩落してしまっています。
何とか倒れず持ちこたえた木は、根がむき出しになってしまいました。
 
斜面上からの崩れた跡は山肌が顔を現し、斜面下に向かって木がなぎ倒されています。
 
折れなかった電柱からも、切れてしまった電線が垂れ下がっています。
道路端の曲がったガードレール下に、ケーブルがまとめられ、よけられています。
 
土砂に埋まってしまった家もあります。土砂に押しつぶされてしまった車もあります。
幸い炭山からは、けがをされた方も出ずにすみましたが
人間の卑小さ・普段思い至らない、とてつもない大きな力を感じます。

昼夜の作業で早急に炭山→木幡間も開通して戴き、普段の生活も取り戻せそうですが
雨が少しでも降り出すと、また通行止めとなっています。
雨の音が聞こえると理由もなしに少し、不安感と恐怖感があります。
これがPTSDと言われているものなのかもしれません・・・

本当の復旧は、もう少し先なのかもしれませんが
1日1日、確実に復旧作業は進められています。
炭山の谷に響き渡る重機の音と、ボランティアの方々の暖かい泥だらけの笑顔が、力を与えてくださっています。
本当にありがとうございます。 心より感謝いたします。


[ コメントを書く ]   |  [ 0 トラックバック ]   |  関連リンク
被災から復旧へ 現在の炭山です。 
現在炭山は復旧に向けて、たくさんの方々に全力で取り組んでいただいています。

そこらじゅうにある大小の土砂崩れは1つずつ、取り除かれ、道路脇によけられています。
土砂崩れ・川の増水で倒れて道をふさいでいた、杉などの大木は丸太状に切られ、
道に垂れ下がっていた電線は、細かく寸断されまとめられています。
 
普段は静かな炭山の谷間に、蝉の声に混じって力強い復旧工事の音が響き渡っています。
夏の抜けるように青い空の下、何もなかったようにずっしりと沈黙する山の緑。
上を見上げるとこの数日に起こったことがうそのようですが、今、炭山中はトンネルかダムの建設現場のようです。
 
道路の上は山からの土で茶色に覆われ、土砂や土嚢がつみあげられていますが
通行止めの立て札でさえ、力強さを発揮してくれています。

復旧に向けて全力を尽くしてくださっている工事の関係者の皆様
暑い日差しの中、昼も夜も夜中でさえ、あちこちの道路の危険個所・対向地点に安全確保のため立ち続けてくださっている警備の皆様
スコップを手に泥だらけになりながら笑顔を絶やさず、住民に寄り添い、手助けしてくださっている大勢のボランティアの皆様
本当にありがとうございます。 心より感謝いたします。

[ コメントを書く ]   |  [ 0 トラックバック ]   |  関連リンク
被災してしまいました。 
8月14日未明、宇治市・炭山地区をおそった豪雨により被災してしまいました。
大小いくつもの土砂崩れにより、道路は寸断されてしまいました。
電気と電話は、土砂崩れと落雷のため早くに切れてしまいました。

炭山→木幡・醍醐・石田間に大きな土砂崩れがあり、道路がふさがれてしまっています。
早朝、気がついた時には、陶房前が山水で茶色の海でした。
工房内・窯場にもひざ下くらいまでの浸水がありました。
 
お昼までかかって水をかいだしましたが、陶房前の道は側溝に山からの水があふれ、噴きあがり、石がゴロゴロころがり、川の様になっていました。
すぐ近くの川も普段は道路下2m以上あり、蛍の飛び交うおだやかな小川のはずが、濁流が今にも道路を超えてきそうでした。
大小の土砂崩れで木がそこらじゅうに倒れ、電柱も何本も折れていました。
 
お昼には携帯もつながらず、水道も止まってしまいました。
水が引いた後、粘土状の泥の中、被害の様子がやっとわかりはじめました。
窯が2基小屋ごと流された窯元、家の中に壁を突き破って土砂が浸入してしまった家、車も数台土砂に埋まってしまっていました。
上炭山と中炭山の間が土砂崩れで行き来できなくなっていたので、住民総出で復旧作業が行われました。
数日間でしたが電気も水道も止まってしまい、電話もネットも携帯もつながらず、孤立状態になってしまいました。

乏しい想像力をはるかに超えることになって初めて、当たり前の日常が本当は決して当たり前ではなく
自然の力の破壊力の大きさ・強さ、現代文明社会の危うさ・脆弱さを思い知らされました。
電気が通った時には「たすかったー」と思いました。 水道の蛇口から水が出た時には、天国の様に思いました。
電気の最初の応急処置は、発電車からの送電だったそうです。 光ケーブルは地面を這わせてあるそうです。
ライフライン確保に向けての応急処置・復旧作業には、日本の技術力の高さを感じます。

現在、炭山→木幡・醍醐・石田間には大きな土砂崩れがあり、都カントリー付近で道路が崩落して土砂に埋まっているそうです。
炭山→三室戸間も復旧作業のため、通行止めとなっています。
ただ1本、炭山→二の尾→京滋バイパス笠取インター→京滋バイパス宇治東 ルートが工事用車両・緊急車両・住民の生活用道路として開かれています。

元の日常に戻るのは、まだ少し先のようですが、復旧に向けて全力で作業してくださっている皆様に心より感謝いたします。 ありがとうございます。
TVや新聞の報道に触れ、ご心配いただいた皆様に心より感謝いたします。 ありがとうございます。
ネットの復旧が遅れ、報告が遅くなってしまいましたことお詫び申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。





[ コメントを書く ]   |  [ 0 トラックバック ]   |  関連リンク

Back Next